麻酔科医の年収は、医師全体からすると特別高いとはいえないようです。しかし、麻酔科医が不足している地方の過疎地などで勤務する場合には良い年収が望めるといえます。2015年に実施した全国の常勤医師の求人情報誌の統計によれば、麻酔科医の年収は1,221.2万円だといわれています。
麻酔科医の仕事は、手術中の患者さんの体調を管理することです。手術に備えて麻酔を投与して神経を麻痺させるだけではなく、呼吸や血圧、脈拍などを管理することで生命を維持し、大量の出血があれば輸血を行うのも麻酔科医の仕事です。そして、手術後にはしっかりと麻酔から覚めさせることが重要な仕事となります。また、患者さんが手術に耐えられるような状態を維持することで、執刀する外科医が十分に集中できるようサポートするのも重要な仕事といえます。
「簡単な手術はあっても麻酔に簡単なものはない」とよくいわれています。麻酔自体が患者さんには大きな負担となるものなので、麻酔には非常に大きなリスクが伴うのです。麻酔科医の仕事は大変重圧のかかるものといえることから、相応の集中力を保てる体力が必要となるでしょう。
麻酔科医のスケジュールは、1日がかりの大手術となれば別ですが、日にいくつもの手術を担当するのが一般的です。大学病院などには麻酔科医が何人もおり、交代で夜間の当直を勤めることになります。そのため、緊急に呼び出しがかかることはほとんどなく、仕事とプライベートをはっきりと区別できることは他の医師よりもメリットといえるかもしれません。家庭を持っていても両立しやすく、女性の麻酔科医もたくさんいます。
しかし、麻酔科医になるには専門性が高いため長い年数が必要となります。国家試験に合格した後は2年間の研修期間がありますが、この後、麻酔科だけはさらに1〜2年の修行が必要なのです。さらに、麻酔のプロフェッショナルといわれる「麻酔科専門医」となるためには、その後に3〜4年の研修プログラムを受けなくてはなりません。より多くの臨床をこなすことで、ようやく一人前と認められるようになるわけです。また、その後の激務の影響もあり、あまり長い年月を麻酔科医として過ごす医師は多くありません。
日本においては麻酔科医が不足状態にあるので、志を持って目指せばそこに競争はありません。自分が希望しさえすれば確実に麻酔科医になることが可能なのです。長年に渡る研修は、まさに自分との闘いだといえるでしょう。
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